投資ノート【先乗り株カレッジ:事前学習|正しい株の基礎(上級)】
投資ノート【先乗り株カレッジ:事前学習|正しい株の基礎(上級)】です。
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「対角」の考え方
「対角」とは今動いている物に対して、動いていない物を見ること
- まずは、「買い余地がないのか」を考える。
- 安いからだけではない。
- 個別に考えないで、総体的に考えていく。
- 決め付けないことが大事である。
運用上の対角の考え方
対角は上がるものと下がるものだけではない
- 軽量株と大型株。
- 225採用銘柄とTOPIX。
- 輸出株と輸入株。
- 外需株と内需株。
- 過去産業と素材産業。
ただ、運用は、そういうものでは語れない
- 同一資金の考え方。
- 同じファンドの銘柄が好調ならば、他のファンドの銘柄にも波及する。
・運用レポート・運用報告書 | ひふみ投信
・投信ランキング | 日経電子版
・リターン上位投信ランキング | 日経電子版 - 大口投資家の動きも似ている。
- こうして、現在は彼らが手持ちがなく組み入れ可能な条件を探す。
メモを取り、分類する
最近はPCで保存できるので、分類しておくと良い
- 同一日に目立って上がった銘柄。
- 銘柄によって、少しずつリズムが違う。
- 全く関係ないのに、Aが動けばBが動き出すこともある。
- リズムもあるが、資金的に似たような物が存在しているかもしれない。
- その時に、市場の方向性や動きから中期短期など見分ける。
同一材料株(テーマ)の順番を覚える
- 半導体でも、半導体そのもの、製造装置、シリコン、運輸など分類する。
- 個別独特の材料はあるだろうが、次回から役に立ち始める。
- 各材料(テーマ)で細分化するのも良い。
- パワー半導体、全個体電池などは、個別に動き出す傾向が強い。
- こういう作業は、夕方帰ってから、週末でも十分である。
- ファンドの組み入れなどは、時間がある時に、気付いたら行えば良い。
・「対角の買い」は、同一ファンド内で資金ができるので、テコ入れに向かう時や過熱した銘柄から。
・過熱していない銘柄に向かうなどの需給的な要因が強い。 - 人気がない株式が急な人気で動く時に、その関連を覚えておくと反応が良くなる。
・「条件反射の買い」に近い状態が表れる。 - 株式投資には、こうした見えない努力が必要。
・プロは頭で覚えておくが、最初の頃は小まめにメモを取る。
根本的な考え方
グロース投資=「未来」に比べて今の方が割安
バリュー投資=「過去」に比べて割安だから買う
- つまり、グロース投資は「将来を買う投資」であり、バリュー投資は「過去を買う投資」。
- この発想を根底に思うべき。
グロース投資は
- 未来に比べて今の方が割安な株に投資する手法。
- 将来どのくらい株価が上がるかを予想して株を買うことになる。
- 株式投資を金儲けの博打と考えるならばグロース投資の方が面白い。
- 当たっている時は短期で大きく儲けられ、パフォーマンスは大きい。
グロース投資の判断基準と欠点
- 「Aという銘柄は未来の業績に比べて割安」。
- 「Bという銘柄は未来の業績に比べて割高」。
- など判断されたレポートをみて投資判断をする。
しかし、未来のことは誰にも判断できない
- 予想を信じて投資することはリスクが高い。
- どんな銘柄でも突然問題が出て、上場廃止の可能性が出る可能性はある。
- 特に、グロース投資は期待と現実の差が大きいことがある。
「バリュー投資」は、過去に比べて今は割安だから買うという方法
- 株価は常に上がったり、下がったりする。
- 上がったところで買うと、下がった時に大きな損が出る。
- 下がったところで買えば、買った後に大きくは下がらない。
- 投資に失敗したときのリスクが少なくなるというメリットがある。
「バリュー投資」は株価が下がるまで待ってから買うという方法
- 待つ投資になるので、買う回数があまり存在しない。
- 地味で我慢する投資方法。
- あんまり面白くないと感じる人が多い。
でも、どんな世界であれ、楽しんでお金を儲けることは不可能。
株式投資を資産運用の手段と位置付ける投資をするのであれば「バリュー投資」、株式投資を楽しみたいならば「グロース投資」を選択するということを理解して、個人投資家は投資に向かうべき。
この使い分けと投資のタイミングが全て決まるといって良い。
本質的に源太は「バリュー型」
※資金配分などで調整していく傾向がある。
- グロースで損した分をバリュー投資で取り返す。
- 大きく増やすためにはグロース投資が必要になる。
- 噛み合うまで何年もかかることがある。
- 資産が増えない時期もある。
- 順番を良く覚えることから慣れていく。
- 「対角の買い」。
投資カレンダーの作り方
- 今まで話してきたことを当てはめてみる。
- 投資カレンダーを作ってみる。
知識をカレンダーに書き込む
- 月初のバランスファンドの注文執行(買いか売りか)を見てみる。
- SQ日、月の20日がいつあるのかチェックする。
- 1月の特徴は?
・外国人投資家は、ワンクッション遅れて来る。
・スタートが遅いから行動時間が短い。
・20日が休みなので月替わりまで時間があり、23~24日までずれ込む可能性がある。
・第3四半期の決算発表から投資が「情報型」に変わりやすい。
・恵比寿天井(恵比寿底)が10日。
・節分天井(節分底)が2月頭にある。
その中から「ポイントの日」を決める
- ポイントの日はバイオリズムなので、公開はできないがヒントはある。
- 基本的に、ここ数年は「6日間」サイクルである。
- 不思議とここ数年は大安と回転が一緒になっている。
- ずれることもあるから注意すべきである。
- ポイントの日のリズムに近い重要な日程と組み合わせる。
1月の投資カレンダーを考えてみる
<2019年1月の場合>
- 12月25日から6日目、12日目、18日目と立会いが無い。
- こうしたときは、SQというイベントや恵比寿天井などの変化から11日基準となる。
・ただし、この場合は翌週から外資系が動きやすい。
・指数面での動きが難しくなるので注意する。
・個別株が激し過ぎる場合は、徐々に持ち玉を少なくする。
- SQを越えて伸びていくならば、月の20日基準で良い。
- しかし、SQから指数の動きが悪いならば、20日前後から急激に変化することがある。
・ライブドアショックは、そうして生まれた。
・2017年の1月も同じであった。
・2月のヘッジファンドの動きなどが出やすい。
・景気や政治家の発言を注意すべき時間帯である。
まとめ ~投資カレンダーを作ってみる~
- こうして毎月投資カレンダーを作り、自分で計画を立て、その過熱感をストキャスティクスやRSIなどで計ったり、チャートで形を確かめたりする。
- ポイントの日が大事なのではなく、「自己管理」を徹底すべき時間。
・その近辺で自分の持ち玉やこれから買う物、総額などをチェックする。 - こうした事ができて初めて、儲ける基本ができ、大きく儲けられる可能性が高くなる。
リスク・パリティ投資
現在の多くの運用は、「リスク・パリティ投資」
ボラティリティー(相場変動率)低下に伴い、海外投資家の間で株価指数先物への買いの動きが小さくなると、先物などを活用してボラティリティーを高めるために、相場の変動率に合わせて保有資産内容を見直す「リスク・パリティ」戦略をとることが多い。
その投資家のうち、7割以上は過去についた価格から計算するヒストリカル・ボラティリティー(HV)を参考にする。
リスクの分散投資で、債券・為替・原油などコモディティー、株式に投資する
- この場合のリスクは「危険性」ではなく、「ボラティリティー」に対しての投資。
- 運用成績で斑がでないように、利益が出るように組み込まれ運用する。
- 時に拡張し過ぎからポジション調整を行い、時に急落がある。
- 処理が行われるのは、月最初の立会い日が圧倒的に多い。
多くのファンド
ファンドを含めて多くの運用は、月の初めに月次調整をする
- 近年の3月・4月は、その影響で売られたと言われている。
- バランス型投信やファンドも月末締めの同じ商い。
- 月の頭が荒れやすいのは、こういう事情から起こる。
- 2018年の2月まで月の初めの立会日が約20ヵ月連続のプラスであった。
- リスク・パリティ投資は月次リバランスでも、3ヵ月より長い期間のヒストリカル・ボラティリティーを用いることは少ない。
- 3ヵ月内の統計でポジションをとることが多い。
・月の初めに市場が強いか弱いかで、ファンド運用者の需給上の方針が分かる。
・その商いは、市場の方向とは違う動きをするときもある。
・転換点になりやすい。
- 市場関係者の中には、月の初めに高いことが続き始めたら、市場が上昇し始める可能性が高いと言う方も多い。
- ただ、先物を大きく使うので実勢以上にぶれて来るため、個人投資家は非常にやりにくくなる。
- 一定の周期を上手く使えば、利用できる。
・算出対象となる過去20営業日の日経平均の変化率が小さくなると起こる。
・各金融商品の相場変動率の分析を踏まえ、方針の変化に気をつける。
・事実、株式市場が大きく動けば、リスク・パリティ投資は必要ないかも?
・HVなどの過去の動きから割り出す傾向。
・20営業日を基本とする見方から、機械的な運用とルールが存在するのが分かる。
ペアトレード
一番多いペアトレードは、「同業種の好業績買い・劣る企業の売り」
- 同業種の好業績を買い、それよりも劣る企業の売りを同時に行う。
- 昔はハイレシオ売りのローレシオ買いなどがあった。
・爬行色が強くなり、うまくいかなくなってしまった。
・日銀の買いなどから企業格差がいまひとつ変わらなくなった。
ただ、複雑な売り買いは多く、「日経平均買い・TOPIX売り」、「日本株売り・米国株買い」など行われている。
これらの逆転も市場は非常に混乱するので注意すること。
信用期日の活用
信用期日は、シンプルでわかりやすい需給関係である
- 信用取引は、「6ヶ月」が主な投資時間。
- 期待があれば継続であるが、多くは期日前に投げてしまう。
- 期日が明けると売り圧力が薄れ、下げ難くなる。
- 上がるとき:パワー半導体という新しい材料。
- 下がるとき:半導体不況という悪材料。
- 日程的には、きっちり信用取引期日。
・こうした代表的な企業は、悪材料で売られてもこうした信用期日で片付く。
・人気があった物は、こうした信用期日の頃に、「早く投げろ」と皆が騒ぐ。
・買いたい人が多ければ多いほど騒がれる。
- 信用期日(トレイダーズウェブ)
- 信用期日を活用した投資法は、非常にシンプルであるが、数百万から億まで儲かった人を知っている。
- 企業内容を吟味して、信用期日で投資するやり方は存在する。
- 運用者は、このやり方を意外に活用することが多い。
・故に、期日に向かって買うので、期日前に底が入ることも多い。
まとめ ~需給要因の活用法~
国内金融機関が3月・9月に売ってくるのは十分承知である
※3/20、9/20に向かって売ってくるので、ここで買う。
- しかし、彼らの運用資金は、そういったことを超すことのできる資金がある。
- 基本は決算通りであり、その投げを「信用期日」と同じように利用すると良い。
ただしい株の基礎
今までのことは、あくまでも「基礎」である
- 月別の考え方、週別の考え方、日別の考え方。
- 投資主体別という考え方。
- 投資カレンダーという考え方。
- その中で生まれている銘柄選択と運用者の考え方と売り買いの仕方。
この「需給」という考え方で組み立てる市場の考えは、「銘柄論」ではなく「運用論」が基本で、気が付いたら資産が増えている。
銘柄を選ぶ前に、「誰が動くのか」「彼らが買いそうな物は?」と思うだけで、他とは違います。
実は『骨太の投資家』になるには、もう少し「運用論」として考え直さなければいけないことがある。
総額の考え方
運用論では「個別株」も大事であるが、実は個別株は判断しにくい
- 良いところがあるから買っている。
- 思惑も流れるので、分かっているが切りづらい。
- それが結果として、大きな損につながっていくことが多い。
ロスカット
- 「自分の癖」でアベレージからくる売却を推奨する。
- 自分のデータは大事である。
- しかし、ここでは総額に対する売却を考えるやり方をする。
- 材料や銘柄よりも「総額」を重視する。
<1000万円になった資産>
- 日経平均が上がるか下がるかを予想する。
- ここで、需給方向を見る。
- 不透明な場合は、この1000万円がいくらまでの減少なら許容できるかを考える。
- もちろん不明なので、上がる要素のものを残す。
- 多くの銘柄を「下落するとしたら」という予想値から総額を計算し、価格が読みづらいものから売っていく方針を自分は採用している。
- 運用者が売りづらい物から売るが、1銘柄で資産に大きく影響する物を外すことも多い。
・攻める時は、一番自信がある物を大量に買う。
・その上げ水準を個別で見ないで、総額で見る。
この先を占う考え方
- 投資カレンダーを活用。
- 投資家の癖。
- 経済環境。
などを正確につかみながら、「銘柄は後」という発想から資産を作る買い方をしていきます。
元に戻す・大儲けする買い方があり、その判断の【前の基礎】を今回はやりました。
今後は、儲かる組み方・儲かる読み方を『現状分析』と共に学んでいくことが大切です。
これらの知識を含めて、「いかに現状分析しているのか」「銘柄をいつ、どのように買うのか」で、それは個人個人の状況によって運用の仕方は違ってきます。
- まずは、元に戻す。
- 今からいくら儲ける。
- いくらまで儲ける。
- いつまでに。
こうした目標を立てて、過去1500万円の資金が300万円になった人が、その後1億円まで来ました。
- その場合、先ずは1000万円になるように組み立てた。
・その為には、3倍を狙うのか、1割を何度も取るのか。
・そこで決め過ぎないで、その時の地合いや位置がある。
・相場観を切って現実主義になり、市場の位置から判断する。
プロの運用の発想と実際の運用方法
プロの運用法「コア・サテライト運用」の奨め
投資資金を主軸になる「コア」と「サテライト」に分けて構成するやり方
- 運用者の多くがその形を採用している。
- 主砲と遊びという運用とは違う。
- 大口投資家は人それぞれ。
- 基本的な戦略として世界的に知られている。
コア資金は安定的な成長が見込める銘柄に投資し、じっくりと資産を増やす
- MSCIなどは長期のグローバル分散投資を採用。
- 大きく増やすことはない。
- 大きく損することもない。
サテライト資金はその時々の市況に合わせてリターンが狙える銘柄に投資する
- 新興国。
- 中小型株。
- 短期で増やせる可能性もあるが、減る可能性も高い。
一般的に「運用学」では、コアを「守りの運用」と言い、サテライトを「攻めの運用」という言い方をする。
コア・サテライト運用は長期のパッシブ運用と短期のアクティブ運用をミックスした運用方法を示すもので、これに、私の運用はバリュー投資とグロース投資を応用していく方法を行っている。
インデックス、パッシブ運用とは何だろう?
- インデックス運用は、指数や指標のETFなどに合わせる投資。
- パッシブ運用は、個々の企業を調べ、ピンポイントで投資。
- この考え方が、コア&サテライト投資の基礎になる。
投資はリスクがあるが、世界分散投資をすれば、世界成長の恩恵がある
- 平均的に世界の株式運用は平均年率5%の期待が出来る。
- ここでリスクを限定させる。
- 運用者時代は、この5%をサテライト運用に回していた。
- 元本を減らさないように努力する。
- コアが下がればサテライト売却。
- この考え方が発展して「リスクパリティー投資」が生まれた。
リスクを限定させて、コア何%、サテライト何%という組み方をする
この構造が、コア・サテライト運用の特徴であり、基本的な考え方。
- 比較的安定したパッシブ運用をコアで行う。
- 長期的な金融資産を子供の教育資金、老後の積み立てに活用。
- サテライト投資で総合的な利回りを上げる事が可能。
金融資産の全額を短期的な投資や大儲けを狙って、デイトレやリスクの高い銘柄に集中投資をしない考え方を持つ
- 信用取引でレバレッジを掛けない。
- 投資に失敗した時に全資産が目減りして立て直しが難しい。
最後に
最初に多く買うという事は、「相当な自信のある物を探す」というのが大きな仕事になります。
そして、「幅を取る」というのは、運用のタイミングを探すということです。